カラダから始まる恋ってありますか?

このまま、裕介さんを見つめると、あたしの心臓がもたなくなるから


あたしは、視線をフロントガラスから見える青空に移した。


まだ梅雨前の6月の空は、夏独特の入道雲がすでにプカプカ浮いていて。


今年の夏は暑くなる予感を漂わせていた。



「愛美ちゃんはさ、海好き?」


「えっ?海ですか?好きですよ」


「よかった。俺も好きなんだよね。夏になったら、海に泳ぎに行こうか?」


「はい」行きます!裕介さんと一緒なら、海でも、山でも。


どこでも付いていきます。


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