カラダから始まる恋ってありますか?
第3章 心の中に降る雨
恋模様
「さてと…きょうも頑張るぞ」
カフェのロッカーの前で制服に着替えてエプロンをつけたあたしは
鏡に向かって気合いを入れてニコッと微笑んで店内に向かった。
接客の仕事に笑顔はかかせないしね。
裕介さんと付き合い始めて、気づいたら1ヶ月が経とうとしていた。
季節は夏に変わり、あたしと裕介さんは、順調に交際を続けていて
時には…
「いらっしゃいませ」
あっ…。
「よっ」
「裕介さん」
裕介さんの会社と、あたしが働いているカフェが意外と近くにある事が分かってから
こうして昼休みにカフェに昼食を兼ねて珈琲を飲みに来るようになった。
そして…この人も…。