カラダから始まる恋ってありますか?
「愛美、分かったよ」
「へ?なにが?」
「なにがじゃないよ。歓迎会の場所だよ、近くの居酒屋なんだって。あたし達も、後で行ってみようよ」
そう言って、握っていた携帯をパタンと閉じた。
…由実…。なんて行動力。いつの間に市川さんに聞いたの?
「どうするの?行くの?行かないの?」
「えっ、あ、行くって…行っていいの?」
歓迎会まで押しかけるようにしていいのかな…?
「大丈夫だよ。イッチィが、同じ店で飲むぐらいいいんじゃないって」
一緒には飲めないけど、裕介さんに会って帰るぐらいできるんじゃない?
由実のその言葉に、そうだよね?とニコっと頷いた。