カラダから始まる恋ってありますか?
「じゃあ、俺達、もういかなきゃ」
そう言って、名残惜しそうに、もう一度、あたしの手をギュッと握り締めると
裕介さんと市川さんは、奥の座敷に消えていった。
それから10分後。
お互い、彼氏に会えて気がすんだあたし達は、帰る事にして
レジで会計を済ませ自動ドアを通る時
中に入ったきた人と、すれ違ったときに軽く肩がぶつかった。
「ごめんなさい」慌ててペコリと頭を下げて顔を見ないまま通り過ぎた。
その人が、誰だったかなんて気づかないままで…。