カラダから始まる恋ってありますか?

ゆっくりと、それをソファに置いて


あたしはキッチンに向かった。


シンプルなテーブルの上にスーパーのビニール袋を置いて

買ってきた食材を出した。


裕介さんが帰ってきた時、もしも小腹が空いていた時に、何か食べられるように



何か作れないかと買ってきたもの。



お茶漬けとか、ササッと食べられるような物がいいよね?


そう思って、ちりめんじゃこや、梅干し。 大葉もいいよね?


あと、もずく酢もあった方がいいよね?

なんて…頭の中で、裕介さんが喜んで「美味しい」って言ってくれる顔を思い浮かべながら買ったから



きっと、買い物してるときの、あたしの顔は


ニヤニヤと変な顔だったんだろうなぁ。


今思えば恥ずかしいけど、もうすんだ事だしね。


考えるのは止めて、ご飯でも仕込んでおこう。



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