カラダから始まる恋ってありますか?

「もしもし。由実?どしたの?」

『あっ、愛美ぃ~ゴホッゴホッ…』


「どしたのぉ?風邪?」


なんか、凄くつらそうな鼻声なんだけど


『うん。がぜひいた…。なんか熱もあってさぁ…』


「大丈夫なの?薬飲んだ?」


『うん。のんだ…ゴホッゴホッ』


朝起きたら風邪をひいていて、熱があると話す由実。


『ごめん…まはみ…ジュルジュル…ぎょう…じごとかわっで…あだじ…ぎょうむり…』


あちゃーこりゃあ重症だね。


「いいよ。あたし、きょう暇だから。仕事の事気にしないでゆっくり休んで」

そう言って電話を切ったあたしは、気合いを入れてカフェに向かった。




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