カラダから始まる恋ってありますか?

30分後、隆とその女性は、本当になにもなくて誤解だと理解した彩華。


ただ、取引先の会社の女性社員でたまたま会って世間話をしただけだそうな。


散々喋りたいだけ喋ってスッキリしたのか。彩華は、今度は上機嫌で鼻歌を歌いだした。


俺はもう、勘弁してくれよと立ち上がり帰ろうとしたが



「まだ帰っちゃだめ!」と、酔っ払いの彩華に止められ座らされた。


「なんだよ?俺、今大事な時期で忙しいんだけど。仲直りしたなら、俺はもういいだろう?」



そう言って、立とうとする俺の肩を今度は隆が掴んで帰してくれない。


「まだ、いいじゃないかよ、久しぶりなんだからさ」


「俺は忙しいんだ」


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