カラダから始まる恋ってありますか?

「なんで知ってんのうぉ~」と聞く隆に「雑誌に載ってたんだようぉ~」とバックの中から一冊の雑誌を取り出し


テーブルの上の空いた皿を重ねてスペースを開けると、そこにバサッと広げてページを捲り「ほらぁ~この人ぉ~」と俺達に見せた。



「おっ、イケメンじゃん」


「でしょうぉ~」と、そこに載ってるジュンの写真を食い入るように見つめる2人。



俺と愛美が付き合ってる事を知らない彩華は「2人お似合いだったんだようぉ~」と懐かしいなぁ~なんて話し始めた。


「そんなに…お似合いだったのか?」

手がブルブル震える事を感じながら、無意識に出た言葉に、後悔した。



「うん。そうだよぉ~お似合いだったようぉ~」


「そっかぁ…そんなにお似合いだったんだ…」


拳をギュッと握りしめながら、真っ黒な感情が心の中に広がっていくのを感じていた。




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