カラダから始まる恋ってありますか?
【愛美side】
「雨…」
突然降り出した雨から逃れるように、あたしとジュンは近くの喫茶店の軒先に逃げ込んだ。
ザーザーと降りしきる雨は止むこともなく降り続けている
「止みそうにないなぁ」
ジュンがボソッと呟いて、あたしの顔を見てニカッと笑った。
「そうだね。参ったね」
なんて言いながら、どことなく漂う、この懐かしいものの正体はなんだろうと考えていたら
「そういえば…昔もこんな事あったな」
ジュンが少し遠いところを見るような瞳で懐かしいなと呟いた。