カラダから始まる恋ってありますか?

乱暴な行為からは想像できない程、悲しみに満ちた瞳であたしを見つめる裕介さんの視線が、痛いぐらいに心に突き刺さった。



あぁ…あたしは、いま、こんなにも裕介さんの心を傷つけてしまったんだ…。


いつも優しくて温かい裕介さんからは想像できない、こんな行為をさせる程



あたしの軽はずみな行動で、裕介さんの心を傷つけていたんだ。



分かっていたはずなのに。


今が2人にとって、どんなに微妙で壊れやすい時期だって…



本当は、分かっていたはずなのに…。



< 286 / 382 >

この作品をシェア

pagetop