カラダから始まる恋ってありますか?
「愛美…?」
「もっと…たくさん見せて…。裕介さんの、悪いところも弱いところも…全部あたしに見せて…あたし、受け止めるから…裕介さんの全てを受け止めるから…」
俺の耳元で囁くと、俺の首筋にそっと優しく口づけをした。
何度も…何度も…。
「愛美…ありがとう…」
愛美の手に、自分の手を重ねて握りしめた。
すると、愛美の手を握りしめている俺の手の甲に、俺の涙とは違う綺麗な雫がポタリポタリと落ちてきた。
「愛美…泣いているのか…?」
愛美は、答える代わりに首を何度も横に振った。
「愛美…ごめんな…泣かせて…ごめん」
ヒック…ヒックと嗚咽混じりの鳴き声が、静かな部屋の中に響き渡る。
泣かせて…ごめん…。
「愛してるよ…愛美…」