カラダから始まる恋ってありますか?
唇を重ねた後、ゆっくりと離すとニッと意地悪な笑顔で笑うと
今度は裕介が顔を近づけて、ゆっくりと唇を重ねた。
何度も啄むように唇を重ねられ、苦しくて「はぁ…」と開けた口の中に舌を入れると、あたしを誘い絡ませた。
そのとろけるようなキスでカラダに力が入らない。
裕介さんの厚い胸板を苦しくて何度も叩きながら仰け反るカラダを、裕介さんの逞しい腕がシッカリと支えた。
唇が離れた瞬間
「くるしい…ゆうすけさ…ん」
そう訴えても、また塞がれた唇…何度も犯すように重ねられたあと
ようやく解放された唇。
上がった息を肩を上下に揺らしながら息を整える。
「苦しいよ…裕介さん」
余りにも息ができない程のキスで、朦朧としてきた頭で聞くと
「ジュンに唇奪われた罰だよ」
やっぱり…見られてたんだ。そう想うと胸がチクンと痛んだ。
だけど裕介さんは優しい微笑みを浮かべるとゆっくりと焦らすように、唇を塞いだ。
「うぅ…あぁ…」
ようやく離された唇から
「もう…俺以外の男に唇奪われないで…この唇は、俺のものだから」
発せられた裕介さんの言葉に、あたしが頷くと、裕介さんは満足そうな微笑みを浮かべて
あたしの唇を塞ぐと心もカラダもとろけるようなキスをした。