カラダから始まる恋ってありますか?
カーテンの隙間から差し込む月明かりが柔らかな明かりを照らす部屋の中
ベッドの中で裕介さんは、ずっとあたしを抱きしめたまま離そうとしない。
まるで、今まで会えなかった時間を埋めるみたいに。
「愛美…教えてくれないか?」
お互い生まれた姿のまま、あたしを後ろから抱きしめて髪を指で摘みクルクルと遊びながら聞く裕介さん。
「何を知りたいの?」
裕介さんの逞しい腕を撫でながら聞くと
「俺のどこが好き?」
耳元で息を吹きかけるように聞かれて、思わずカラダを仰け反らせた。
「ど、どこって…全部…だよ」
「全部って…?具体的にどこ…?」
耳たぶを甘噛みしながら聞かれて「ヒャ…」と肩をすくめて声が漏れる。