カラダから始まる恋ってありますか?


愛美は、俺から瞳をそらさないで、真っ直ぐな瞳で俺の話を、ただ黙って聞いていた。



「それで…俺…俺は…イタリアに行こうと思っている」



夕べ…寝ないで考えた。


俺は、本当はどうしたいのか?…と。


愛美と、離れたくない。


だからと言って、目の前にあるチャンスを潰す事など…



俺には…できない。



「俺は…イタリアで勉強して自分に揺るぎない自信を持ちたいんだ」



ジュンと比べなくていい自分になるために。



そして何より…愛美と一緒に、胸を張って共に生きられる




男になるために…。





それが、一番の、俺の夢だから…。




叶えたい…大切な夢だから…。




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