カラダから始まる恋ってありますか?
「あのさ…」
「あっ、はい」
なんだろう?なんだろう?この気持ち。
彼に見られるだけで、凄く胸がドキドキする。
「あのさ…」
少し、俯いて何かを考えるように、視線をそらせる彼。
な、なに?早く言って?
あたしは生唾をゴクリと飲み込んで、彼の言葉を待った。
カチカチと時計の音が響き渡る静かな部屋の中。
ゆっくりと彼は、顔を上げてあたしを見つめると
「よかったら…俺と付き合ってくれないかな?」
口元をキュッと結んで真剣な眼差しであたしの心に真っ直ぐと届くように言った彼の言葉に
あたしは…まるでその言葉を待っていたような想いを感じながら
「はい…」って、静かに言ったんだ。