カラダから始まる恋ってありますか?
「えっ…?」と離された左手を顔の近くで見つめると
「あっ…!?」
朝日に照らされてキラキラ光るダイヤモンドの指輪が目の前のあたしの薬指にはめられていた。
「う…そ…」
突然の出来事に、頭の思考がついていかない。
「これって…これって…」
小刻みに震え始めたカラダをギュッと抱きしめられた。
「愛美…俺と結婚して…」
う…そ…
「必ず、迎えに行くから…その時は…俺と結婚してください…」
夢じゃない…幻じゃない。ハッキリと告げられた裕介さんの言葉に、あたしは涙の雫をポトリと落としながら
「はい…」と小さく頷いた。