カラダから始まる恋ってありますか?

「いや…あたしもね。きっと…逆の立場ならそう言うと思うんだけどね」



そんな、出会ってばっかっで、あんな裸で抱き合って…それで付き合おうとか…。


冷静に考えたら


「愛美のカラダが目当てなんじゃないの?」


「ヤッパリ…そう思う?」



由実の言葉も、理解できないわけじゃない。


「けど…ね。彼、あたしの事、好きだって…言ってくれたの」



そう、ハッキリと。あたしの目を見て言ってくれた。



「けど、それが嘘で単に愛美を抱きたかっただけで言った言葉なら?」

うっ…それは…。

「最後までしてないんでしょう?最後までしたいから

そう言っただけだったらどうするの?」

そう聞かれて…由実の瞳を見つめると


大きくて丸い由実の瞳の中に、困惑するあたしの顔がうつっていた。



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