カラダから始まる恋ってありますか?

「もしもし…」


半端ないぐらいに高鳴る鼓動を抑えながらボタンを押すと

『もしもし…あの、私、西澤です。あの…今朝、お世話になったって…あれ…?なんて言ったらいいんだろう?』


電話ごしに聞こえてくる彼女の声は綺麗で透き通る声で


俺は瞼を閉じながら

彼女の少し困った顔を想像してみた。

きっと…あの白くて透き通った頬を赤く染めているのだろうと…。




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