カラダから始まる恋ってありますか?
「えと…どこに行こうか?」
少し額にかかる髪を掻きあげながら、あたしにニコッと微笑んだ。
「どこにでも…」
彼と一緒なら、どこでもあたしは構わない。
「じゃあ、パスタでも食べに行く?」
「あ、はい。行く」
「じゃあ、行こうか」
ニカッと笑って、歩き出した。
彼から少し離れた距離を遠慮がちに歩くと
はぐれないように歩幅を合わせて歩いてくれた。
優しい人…。
心の中で呟いた。