カラダから始まる恋ってありますか?
程なくして着いたイタリアンレストラン。
落ち着いた店内には、彩りなカラフルな皿が棚に並べられて
赤いテーブルクロスの丸いテーブルに
向かい合って座ると
「なんか…照れるね」と、頭を掻きながら呟いた彼の指先をドクンとしながら見つめたあたし。
「愛美…ちゃんで、いいかな?」
「えっ?」
「呼び方…」
「あっ…はい」
名前を呼ばれただけなのに、心がキューンと締め付けられた。
「じゃあ…あたしは…裕介…さんで、いいですか?」
「あ、うん。いいよ」
少し照れくさそうに、はにかんで笑った笑顔。
ズルイぐらいに、あたしの心を奪っていくよ。