カラダから始まる恋ってありますか?
ヤバッ!市川さんと一緒に来てたこと、彼女の事で頭一杯になっていたからスッカリ忘れていた!
「すみません!市川さん。彼女が、ちょっと大変な事になっていて」
慌てて立ち上がり謝罪すると
「彼女?彼女って、そこの女の子?」
さっきまで、吊り上げていた眉を下げて緩んだ表情で愛美ちゃんに視線を移す市川さん。
まさか…市川さん。彼女に興味持つなんて事ないよな?
今、彼女いないからな。市川さん。
立ち上がって、市川さんにペコリと頭を下げる愛美ちゃんを見て
「可愛い彼女だな」
市川さんがそう言った瞬間、俺はとっさに彼女の肩を抱き寄せ
「彼女は俺のものだから駄目ですよ」
手、出さないでくれよと、ハッキリと告げた。