reverse【完】
そんな慌ただしい毎日が
ようやく落ち着いたのは

それから更に1ヶ月後


久しぶりの休日
と言う前の日に


営業課で打ち上げが開かれた


俺はこの日に
エミに話をしようと決めていた


これで最後…



エミが了承してくれようがくれまいが
俺は美咲に話すつもりでいた







それなのに


打ち上げが終わると
同期の女の子たちと連れだって
エミはタクシーに乗っていってしまった




覚悟を決めていた俺は
黙ってそのタクシーを見送った


その時
内ポケットに入れておいた携帯が震えた



開くとそれはエミからで






――――――――――――――――


私 別れませんよ

また月曜日に…

      エミ

――――――――――――――――


飽きてくれるどころか
その執着心に恐怖を覚えた




< 25 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop