イタズラな運命。
ケンとは中学1年の時に知り合って、俺が無理矢理バスケ部に入部させた。
ケンは初心者ながらも、上達していって中2の時には一緒に試合にでた。
その時も、杏が応援してくれてんだ……。
懐かしい。
あの頃が色褪せない。
俺の心では、まだあの頃が光っている――…。
「……大翔ぉー!ケンちゃーん!」
俺たちの名前を呼ぶ、杏の声。
ずっと、ずっと、聴いていたい。
その、優しくて温かい杏の声を…。