イタズラな運命。
次こそは、一位をとらなきゃ!
そして……借り物競走が始まった。
私は借りる物が書かれている紙を広げると、そこには……。
【今、好きな人】
紛れもなく、そう書かれていた。
「…これ…物じゃなくて、人だよぉ…」
どうしよ……。
でも、私のせいで最下位になるのは嫌だよ。
大翔が大好きな体育祭…。
一位をとって笑顔で大翔の元へ帰りたい。
私は無意識に……。
「……大翔っっ!来て」
大好きな人の名前を呼んでいた。