イタズラな運命。





「…杏っ……!?」






私は逃げるように大翔から離れた。






目の前が涙でよく見えない。





今年は浴衣も着れないんだな………。







「杏菜ちゃん…?」




私が一人で歩いていると後ろから聞き覚えがある声で呼ばれた。





「………ケンちゃん…」




「っ!!…どうしたんだ?」






泣いてる私を見て優しいケンちゃんは、私をすぐ傍の公園のベンチに座らした。


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