イタズラな運命。





「でも……大翔から杏菜ちゃんを奪うつもりはないよ」






ケンはベンチに置いていた鞄を持ち、俺の横を通り公園から出て行った。






「――…でも。杏菜ちゃんをこれ以上泣かせるなら、俺は遠慮なんかしないから」




俺の横を通った瞬間に、ケンは宣誓布告をした。








「……マジ、かよ…」






俺は誰もいない公園で呟いた…。








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