イタズラな運命。
花火大会
夏休み……。
いよいよ花火大会がやってきた。
「遅ぇー……」
午後6時半。
俺とケンは杏と栞の準備を杏の家の前で待っている。
30分も俺たちを、待たせて……。(怒)
「もう、7時なんですけど…」
「知ってる。大翔…俺たちだけで花火大会行く?」
「行くわけねぇだろ。男2人で…しかもケンと。気持ち悪い」
「酷ぉーい、俺泣いちゃう…」
「勝手に泣いとけ」
そんな冗談混りの会話をケンとしている。
ケンはあれ以来、俺と前と変わらずに接してくれている。