イタズラな運命。
俺は杏との幼馴染みの関係を壊したくない。
でも杏のことが好きだから。
杏を誰にも渡したくないから……。
「…杏、好きだ」
花火とともに、杏にそう言った。
フラれるかもしれない。
もう幼馴染みには戻れない。
「……っ…今…好きって言った…?」
「…言った」
もう、迷わないから。
そうすると、杏はギュッと俺に抱き付いてきた。
「私もっ……大翔が好き………っ」
そう泣きながら、俺に告げて。