〜LOVE*スピリット〜
教師をしているとは聞いていたけど、まさかあたし達が入学する高校にいるとは思いもしなかった。
入学早々、何かあれば手下のように扱われたあたしと颯悸。
弱味をいくつか握られているため、逆らおうとも逆らえない…。
今では大抵、サボり癖のある颯悸を連れ戻すことをあたしに頼んでくる。
昔っから、サボる時は校舎裏か屋上と決まってる颯悸。
だから、榊原先生…
風哉くんが行けばいいのに…
前にそう言ったら、"俺は忙しいから無理"って言われた。
どうせめんどくさいだけでしょ…
はぁと一つため息をついて、あたしはとりあえず屋上へと向かった。