〜LOVE*スピリット〜
なんのためらいもなく、ノックもしないでドアを開く。
あたしも煉斗のこと言えないな…
そう思いながら、部屋を見渡すとベッドにうつ伏せで寝転んだ状態の颯悸がいた。
机の上には、風哉くんからだろう課題のプリントが散乱している。
「…なんだよ洙李。
部屋入るときはノックしろって、いっつも………」
そう言いながら、気だるそうに体を起こす颯悸とバチッと目があった。
「…ぅ、え!!!?
と、鴇葉!!!!!!?????
何やってんだお前!!!!
今日は仕事ねぇだろ!!??」
物凄くビックリしている。
まぁ仕事以外で、夜に颯悸の部屋来るなんて滅多にないしね。
「どうした?
何かあったのか?」
「…颯悸。」
「ん?」
「………………ありがと。」
ボソッと小さな声で呟いた。