〜LOVE*スピリット〜








「おばさん、相変わらずだな…」





「まぁね。」





お母さんは昔っから、大事なとこは飛ばすから…


大概、仕事の内容は颯悸に聞いている。






「たしか…話によると、誰もいないはずの神社から夜な夜なうめき声が聞こえるとか。」





「うめき声?…って、霊?」




「それはわからん。」





「あんたいっつも、肝心なとこ知らないんだから…」





「うっせぇ。何も知らないヤツに言われたくねぇよ。」






こいつっ…

言うようになったなっ…!!






「ほら、もたもたしてねぇで!!
さっさと行くぞ!!」






「わかってるわよ!!」





そう急かされて、あたしは走り出した。








< 37 / 105 >

この作品をシェア

pagetop