〜LOVE*スピリット〜
「おばさん、相変わらずだな…」
「まぁね。」
お母さんは昔っから、大事なとこは飛ばすから…
大概、仕事の内容は颯悸に聞いている。
「たしか…話によると、誰もいないはずの神社から夜な夜なうめき声が聞こえるとか。」
「うめき声?…って、霊?」
「それはわからん。」
「あんたいっつも、肝心なとこ知らないんだから…」
「うっせぇ。何も知らないヤツに言われたくねぇよ。」
こいつっ…
言うようになったなっ…!!
「ほら、もたもたしてねぇで!!
さっさと行くぞ!!」
「わかってるわよ!!」
そう急かされて、あたしは走り出した。