〜LOVE*スピリット〜
そのまま向かう先は…
お隣の…東宮家。
この家の人達もまた、あたし達と同じ体質。
いわゆる、霊感持ち。
篠宮家と東宮家は、昔から助け合って仕事をしてきている。
まぁ…親戚みたいな感じ?
あたしは東宮家の門をくぐって、家に入る。
「おはようございまーす!!」
「あっ、鴇ちゃん!!おはよー!!」
靴を脱いでいると、高い声が聞こえた。
「おはよ、洙李。」
階段から降りてくる女の子に笑いかける。
東宮洙李(14)
<トウグウシュリ>
小さくて可愛い中2の女の子。
あたしを本当の姉のように慕ってくれてる。
「鴇ちゃん、今日もモテモテじゃん。」
そう言って、あたしの後ろの妖怪達を覗き込んでる。
「あー…もう消すのもめんどくさくてね。」
「ほっといたら、鴇ちゃん体壊すよ?」
「大丈夫だよー慣れてるから!!
ありがとね、洙李。」
心配してくれる洙李。
もうっ…
あのクソ弟と替えてほしいっ…!!!
「お兄ちゃんなら、まだ上だよー」
「やっぱり?じゃあ起こしてくるね。」
そう言って、あたしは階段を上がった。