〜LOVE*スピリット〜




着替え終わり、用意をして家を出た。




家の前に颯悸の自転車が停まってる。




「自転車で行くの?」




ちょうどあたしの家から出てきた颯悸に尋ねる。




「あぁ。一応な。
お前、後ろ乗れよ。」




そう言いながら、自転車にまたがって後ろを指さした。





「………転けないでよ。」





ぼそっと呟いて、あたしは言われたとおり後ろに乗った。





「…ちゃんと掴まってろよっ!!!」




楽しそうに言って、思いっきりペダルを踏み込むこの男。



「ぎゃっ!!
ちょっ…速い速い速い!!!!!!」




思わず颯悸の背中に掴まるあたし。






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