〜LOVE*スピリット〜
★ChapterⅢ
┣転校生
『…………とき…』
…ん…………?
誰…………?
『……鴇葉……………』
そこに立ってるのは……誰…?
『ねぇ、あなたは………』
…ばんッ!!!!!!!
「…いって………!!」
「起きろっつーのアホッッ!!!!!」
目の前には、怒り顔の煉斗。
「なによ…あんた…」
どうやらあたしは、こいつに頭をしばき起こされたらしい。
今の…………夢か。
痛む頭をさすりながらゆっくりと起き上がる。
「てめぇの目覚ましがうるせぇんだよ!!!!
なんで俺が起こされなきゃなんねぇんだ!!!
とっとと起きろこのバカ!!!」
嵐のように怒鳴り散らす、でっかい声に耳が痛い。
「うるさいなぁ。
もっと起こし方ってもんがあるでしょ!!
優しくしなさいよ!!」
「はっ!!
お前にくれてやる優しさなんか生まれつき持ってねぇよ。」
「はあぁぁぁん!!!???」
あたしの叫び声は、煉斗のドアを閉める音に消された。