〜LOVE*スピリット〜






階段を上がって、左の奥の部屋。




見慣れたドアを開け、いつものように起こす。




「ほら、早く起きてー」




カバンを床に置き、カーテンを全開にする。



暗い部屋が一瞬にして明るくなった。





窓から入り込む朝日がベッドで寝ている奴の顔にかかってるのに、一向に起きようとしない。




「こらっ、学校遅刻するってば!!
早く起きろ、颯悸ー!!!」



ベッドへ近づいて叫んだ。



その瞬間、勢いよく腕を引っ張られベッドに引きずり込まれた。



「ぅわっ!!!!!何!!颯悸!!??」




突然のことに驚き、ベッドの中で暴れるあたし。






すると、やっと起きたこいつが一言。




「…………まな板…?」






あたしの胸を触りながら呟いた。








その瞬間、見事にあたしの右ストレートが顔面にヒット。





「まな板で悪かったわねーっ!!!!
こんのっ、エロ男っっ!!!!!!」




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