〜LOVE*スピリット〜
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「おはよー鴇葉。」
席について準備してた時、偲那があたしの席にやってきた。
「おはよ。いつも早いねぇ。」
そう言って、ふと気づく。
…あれ?
あたしが遅いのか?
「あんたが遅いんじゃない。」
さらっと答える偲那。
あっ、やっぱり?
「あたしは早いんだけど、颯悸が遅いのよ。」
…とか言って、いつも煉斗に起こされてるんだけどね。
「はいはい。わかってるわよー。
それよりさ、知ってる?」
「なにが?」
「今日転校生来るらしいよ。」
転校生ぇ?
こんな時期に?
「このクラス?」
尋ねながら、あたしは偲那を見上げる。
「あったりまえでしょー。
噂では他のクラスにも1人いるとか。」
「へぇ…」
一度に2人って珍しいな。