〜LOVE*スピリット〜





「どういうことだ…?」





「どうしたの?」






俺がボソッと呟いた途端、女の高い声がした。






「…は?」





目の前に立ってる、転校生。





「難しそうな顔してるしー。
あっ、今日から前の席だし!!
よろしくー、颯悸くん♪」



あはっと笑いながらそう言って、前の席に座った女。



ちょっ、待てよ…!?




「お前、何で俺の名前っ……!!」




「知ってるよ?
だって…あたし達、一度会ってるじゃない。」




そう言って、クスッと微笑む。




「じゃあ、お前やっぱり夢に…」





「正解ー♪」





まじかよ……





一体こいつ何者なんだ…?





そういや、確か鴇葉も夢見たって言ってたな…




昼にでもちょっと顔出すか。




そう考えて、俺は授業に集中した。






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