〜LOVE*スピリット〜
こいつ、胸は無いくせに…
顔は普通のモデル並にいいから。
中には下心丸出しで見てる様な野郎も…
そんな奴らに腹が立って、機嫌取るどころじゃなかった。
「おっせぇよお前。
ちょっと来い。」
はやくこいつをここから連れ出したくて、無理矢理手を引っ張って歩き出した。
なんかギャーギャー言ってたけど、イライラしてたから全部無視した。
するといきなり爆発したのか、思いっきり頭をしばかれた。
ついでにでっかい声で怒鳴られる。
宇宙人やらミジンコやら…
挙げ句の果てには、虫以下とか…
俺を何だと思ってんのこいつ!!!
更に言い返してやろうと思ったら、風哉に止められた。
ちょうど数学準備室の前だったらしくて。
周りを見渡すと、他の生徒とか教師が驚いたように見てて。
もちろんその中にも、鴇葉を見てる奴らが。
俺はそいつらを思いっきり睨みながら、3人で屋上へ向かった。