千景くんは幼なじみ
「千景くんの事…よく知ってる?私は家での千景くんしか知らないから。学校や部活ではどんなだろーね。

寿太郎くんがそう言うって事は…やっぱ、セーカク悪いんだ?」

苦笑いで寿太郎くんに問いかけると、彼はソファに座り直して、こう言った。

「悪いっていうか、彼冷たいだろ…。こっちがにこやかに話しかけても、無視したり。

試合前ってさ、相手チームと仲良くする必要ねぇけど…基本的には挨拶とか普通にするし」

なるほど、ちーちゃんはしないワケだ。

寿太郎くんみたいなタイプは、無視とか苦手そーだもんね。

今日の帰り門で会った時だって、嫌々ながらも…

私に一応返事はしてくれてたし。

かといって、私も無視されるのは気分悪いなぁ。

ちーちゃん冷たいけど、意味なく無視したりしないだろーし…寿太郎くんと何かあったのかなぁ。





あ、そっか。

嫌いって言ってたね。






何が?どこが?

嫌いなんだろー。






あ、やっぱり自分より有名だから?

単純~。

ちーちゃんのヤキモチかぁ。


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