千景くんは幼なじみ
で、交換した。

寿太郎くんは照れくさそーに、笑ってる。

「…こんなのいーのかなぁ」

「え?」

「だって、寿太郎くん彼女いるでしょ?別にわざわざ、女友達いらないよねぇ。学校にも女子はいるんだし…」

「あー…まぁ。いる、けど。他校の子だしさ。…それも、中学ん時毎日部活見に来てくれてた子で、なんか成り行きで…」

ふうーん。

付き合うって、そんなもんなんだ。

ちーちゃんが言うように、

…寿太郎くんはその彼女と、それでもキスしたりとか、してるのかな?






「え…何っ。オレ変なコト言った?」

私がジーッと見つめてたからか、今度は寿太郎くんが後ずさりしている。

まさか、

キス…した?とか聞けないし。

聞いたらそれこそ、寿太郎くんひっくり返るよね。





「ううんー。私、年上なんだけど。それでもいいのかなぁ…」

「あ、オレ…年上のが好きだからっ」









二人の間に、

変な空気が流れる。







…寿太郎くん、しまったって顔して

くるりと後ろを向いてしまう。



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