千景くんは幼なじみ
フッフッフ

何とでも言ってきなさい。





受けてたつっ!!





私がにっこり笑うと、ちーちゃんはつまらなそうに、

ボソッと呟いた。








『でも…結愛、オレよりガキ』

ガキって。

ガキがどの口たたいてるのかなぁ~?









『ちょっと、千景!床に砂糖こぼさないでよ。もうすぐお客さん来るんだからぁ…』

そこで、ちーちゃんのお母さんが廊下からリビングに顔を覗かせた。

お客さん?

じゃあ、私も帰らなきゃね。







その時、ピンポーン

って音がした。







ちーちゃんのお母さんは、スリッパの音を立て、玄関に走って行った。







『ちーちゃん、私そろそろ帰るよ。お母さん後片付け終わった頃だし…。え、何?』

ちーちゃんを見ると、

なぜか私の服の裾を、ギュッと握っていた。



< 12 / 460 >

この作品をシェア

pagetop