千景くんは幼なじみ
ちーちゃんは、黙って私を見つめている。

トクトクと…

心臓が早くなっていく。

…何で、何も言わないの?








ちーちゃんの手が私の肩にのびる。

「…結愛」

ドキドキドキドキ…

し…心臓が

破裂しそう。











「な…何っ」

あまりの恥ずかしさに、こんな時にもケンカ腰な私。

ちーちゃんは、そんな私の肩をそっと押した。







「重い…」

「えっ?

あっ…そーだよね。ごめん!」

あれ?

何で謝ってんだろ。元はと言えば、ちーちゃんが悪い…。

肩を優しく押され、ベッドの上に座り直した。

ちーちゃんはのっそり起き上がり、顔に手をあてている。

「あちぃ…」

顔赤いもんね。私だって恥ずかしかったけど…。








「ち…ちーちゃん、変なコトしないでよね。肘で頭うったってば…」

「あぁ…悪い。だいじょーぶか?」

ちーちゃん、いつもの調子はどこへやら。

申し訳なさそーな顔で、私のおでこを触る。

そんな態度が、余計に私の恥ずかしさを煽る。




いつもみたいに、バカがもっとバカになったんじゃね?

とか、言ってよぉ…。

調子狂う。




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