千景くんは幼なじみ
考える前に、ちーちゃんの唇が重なった。
昨日とは違って…

唇に触れるだけの、優しいキス。



今日は…

全然苦しくない。







やっぱり、私はまだコドモなのかな。

こういうキスの方が…好きだなぁ。









ちーちゃんの手が、私の首筋に這う。

ドキッとしたけど…

我慢。







ずーっと

このまま…こうしてたいな。







しばらくすると、ちーちゃんは私からそっと顔を離す。

「顔、どっちが赤いって?」

「わ…私です…」

ニヤニヤ表情のちーちゃんに、思わず俯く私。






顔が…めちゃくちゃ熱いっ。

「結愛は~、オレんだろ?」

「…うん」

そーだよ。ちーちゃんのだよ…。






それにしても…

ちーちゃんはやっぱり、私より大人に見えるよ。

キス…どこで覚えたの?

やっぱり、彼女がいたのかなぁ。






「…じゃー、付き合うか?」

えっ!

ちーちゃんからのびっくり発言に、

自分から告白しておきながら、思わず驚いてしまう。



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