千景くんは幼なじみ
リボンだぁーっ!

かなりびっくり。

しかも、ピンク系だし。





…やる気?

もしかして、ちーちゃんにあぁ言われて…女としての自覚が出てきた!?






近付いてきた穂積を見て、また目を疑った。

うわぁ…

つけましてる~っ!!






しかも、…カワイイ。




穂積は目鼻立ちハッキリしてるし、ちょっと変えただけで、こんなに女の子らしくなるなんて。

…正直ビックリ。

私、穂積を侮ってました。




私、負けた?





「結愛、おっはよー!ちんたら歩いてっと遅刻すんぜ?」

私にニコッと笑い、背中を軽く押される。

あ…、やっぱ穂積だぁ。






でも。

「あ、いっけね。私、今日から可愛く喋るんだぁ~。じゃーねっ、結愛。先行ってるぅ」

穂積は、いつもと180度違う言葉遣いをして、クスッと笑い私の横を駆け抜けて行った。







…ウッソー。

何かの冗談?

悪いモンでも食べたぁ?

…ちーちゃんの毒牙(毒舌?)に、やられたかぁ。

いくら何でもあれは

変わりすぎだよぉ。






走り去った穂積を見送ると、後ろから和奏くんが

バタバタと駆け寄ってきた。





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