千景くんは幼なじみ
「そっ、そうなの。ホントにひどいよね」

「そーだよ、ひどいよぉ。オレの計算外なんだけど」

そう言った和奏くんは、私から視線を外し、遠くに見える穂積を見つめる。

え?

計算外って…何?





「あのまま大人になってさー、お嫁のもらい手いない予定だったんだよ?あれじゃ、そうはいかないじゃーん」

「あは…今日の穂積、可愛いよね」

喋り方は、ちょっとワザとらしいけど。

んで、和奏くんも

よく考えると、言ってる事ヒドくないかい?






そしたら和奏くんは、肩をすくめ、クスッと笑った。

「昨日…穂積を泣かせた千景くん、ムカつくなぁー」

和奏くん、

笑顔で言うから、無性にコワい。

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