千景くんは幼なじみ
「オカマかと思った」

…げっ。

あんたは何てコトを~っ!

顔面蒼白になる私に対し、ちーちゃんはシレッとしてる。

和奏くんは…

黙って穂積を、見ていた。

そして、当の穂積は。






「えーっ!オカマって…。私、女だよ!こっちが本来の私」

うわ、意外とヘーキ?

さっすが穂積。

ちーちゃんはウザッて顔して、そのまま穂積の横を通り過ぎた。

穂積はちーちゃんのギターケースを掴み、その勢いにちーちゃんも思わずよろける。

「危ねぇなっ、何なワケ?あんた…」

うわ、ちーちゃんの口端上がってきたぁ。

怒るよりまず、ニヤ…だからね。

「逃げんなよ!ちょっとは努力しただろーが」

穂積、男言葉に戻ってます。

「知るかよー。興味ねぇつってんじゃん…」

ちーちゃんはなぜか私の顔をチラと見る。

な…何っ?

私にどうしろっていうの?

さっぱりわかんないよ。



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