千景くんは幼なじみ
そして…

その後ろには、ちーちゃんに馴れ馴れしく話しかけてる

女子っ!




ガタンと思わず、立ち上がる。

それを見て、クラス中の視線が私に一気に注がれた。

しまった…。

「白鳥さん、どうかしたの?発言する時は、まず挙手よ。あ…お手洗いだった?」

先生の言葉に、クラスのみんながドッとわく。

「…何でもありませーん」

うわぁ、恥ずかし過ぎる。

泣きそぉ。

先生もトイレとか言わないでよねー。




前の席の男子が、私の方を振り向き

「オレもさー、モレそっ。早く授業終われよなっ。ナイス、白鳥!二人でもっ回やろーか」

って小声で言ってくれた。

「バカ、私は違うのー」

二人でクスクス笑い合う。




良かった、彼のおかげでちょっと救われた。

恥ずかしくて逃げ出したかった気持ちが、少しおさまる。





そ…そーだ。

ちーちゃんは!?





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