千景くんは幼なじみ
「結愛、食ったらさー。裏庭来いよ。待ってるわ」

…へ?

ちーちゃん、腰をかがめてコソッと耳打ちしてくる。

振り返った時には、ちーちゃんはもう列を離れ

瀬尾くんたちの席へ、歩いて行っていた。





えーと。

裏庭?

…何で?






ドキドキしてきた。

また、フザけてる?

何かされちゃう?








また…

昨日の出来事を思い出す。







ウーン、どうしよ。

行ったら行ったで、きっと何か企んでるよね。

でも行かなかったら、後がコワい。

家帰ってから、倍返しくらいそぉ…。






よし、行くかぁ。

ちーちゃんと喋っていたからか、一人で待つたいくつな時間も少なく、すんなり食券を買えた。

まさか…

だから話しかけてきたとか。




アハ、そんなに気まわるワケないよねー。

日替わりはもうなかったから、違うのにして

ササッと食べ、裏庭に向かった。









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