千景くんは幼なじみ
参加型トライアングル
あのキスは、何だったんだろ。

唇に指をあて、ゴシゴシと擦る。






疲れたぁ…。

昼休みの残り時間、机で肘をついてボケッと過ごす

教室に戻ると、体育館で球技してるみたいで、クラスの半分の人がいなかった。

穂積はもちろん、先頭きって…やってるんだろーなぁ。






あーあ、もう帰りたい。

今からつまんない授業だし…

こんな日は、早く寝るに限るよぉ。






授業中に寝るか。

サボる勇気もなく、大人しく席でただ時間が過ぎるのを待つ。







和奏くんの言葉が頭によぎる。






-他人の方が良かった…





今なら、その言葉の意味が分かる。

私が…ちーちゃんちのお隣じゃなかったら、

普通に出会って

普通に恋してたかも知れない。







そもそも…

歳が違うから、

出会ってさえなかったかも知れないね。








こんな微妙な関係になるぐらいなら…

知らない方が良かったのかな。








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