千景くんは幼なじみ
「疑似…」

三角関係、ねぇ。

ちーちゃんとその人と、私?


「まぁ、参加するかしないかは結愛ちゃんが決めればいーケド。

オレは穂積を泣かせた千景くんに、何かしらの仕返ししたいし。

あんまりひどいやり方は嫌だけど、結愛ちゃんが手伝ってくれるなら…この位にしとくよ?」

ニコッと笑う和奏くんに…

少し寒気がした。

カワイイ純真無垢なこの笑顔の裏に、何が隠されてるんだろぉ。

小悪魔要素が覗く、和奏くんを本気にさせたら

ちーちゃんにとんでもないコトを…

もしかしたら、しちゃうかもしれない。






「…うん、そーだね。私も、千景くんとこんな関係のままは嫌だし。

できれば、ちーちゃんから…言ってもらいたいな。もし、私を好きなんだとしたら」

そしたら和奏くんが私の髪からパッと手を離し、両肩に軽く手を置いた。



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